ストローはなぜ通じない?カタカナ英語と英語の音の違い
2026年10月18日 · 読了目安 6分
カタカナは発音ではなく「ヒント」です
カタカナ語の多くは英語から来ていますが、カタカナの読み方のまま話すと、相手に通じないことがあります。単語の選び方は正しいのに通じないとき、原因はたいてい次の2つのどちらかです。
- 子音のあとに、英語にはない母音を足している
- 強く読む場所(強勢)が英語と違う
この2つを知っておくと、すでに知っているカタカナ語を、英語の音に直すための手がかりになります。なお、日本語の会話の中でカタカナ語を使うのは、もちろんまったく問題ありません。ここで扱うのは、英語として話すときの音の違いです。
原因1:子音のあとに母音を足している
日本語の音は、「ん」などを除くと、子音と母音がセットになっているのが基本です。そのため英語で子音が続く部分や、語の終わりの子音に、つい「ウ」や「オ」を足してしまいます。
| 英語 | カタカナ | 英語の音節数 | カタカナの拍数 |
|---|---|---|---|
| straw | ストロー | 1 | 4 |
| street | ストリート | 1 | 5 |
| milk | ミルク | 1 | 3 |
| desk | デスク | 1 | 3 |
| test | テスト | 1 | 3 |
| bed | ベッド | 1 | 3 |
straw の最初の3つの子音は、間に母音を入れず、一息で続けて言います。「ス」「ト」と言うつもりで口の形だけを作り、「ウ」「オ」の声は出さないイメージです。母音が入るのは最後の部分の1か所だけです。
milk や desk の終わりの k も、「ク」と母音を付けずに止めます。舌の奥を上あごにつけて、軽く離すだけです。カタカナでは3拍でも、英語では1つの音節として、短くまとめて言います。
足される母音は「ウ」が多く、t と d のあとでは「オ」になるのがふつうです。テストの「ト」、ベッドの「ド」がその例です。また、ベッドの「ッ」のように、カタカナ語では短い母音のあとに詰まる音が入ることがよくありますが、英語の bed ではそこに間を置かず、e から d へそのまま移ります。
自分の言い方を確かめるには、単語を言いながら指を折って数えてみてください。カタカナの拍で数えると指が3本、4本と折れても、英語の音節で数えると1本で済む単語は少なくありません。
原因2:強く読む場所が違う
英語の単語には、ほかより強く、長く、高めに読む音節があります。これを強勢(ストレス)と呼びます。強勢のない音節の母音は弱く短くなり、あいまいな音になることがよくあります。一方、カタカナ語は一つひとつの拍をほぼ同じ長さで読むため、強弱の差がつきにくくなります。
| 英語 | 強く読む音節 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| hotel | 2番目 | 「ホ」を強く読まない |
| banana | 2番目 | 最初と最後の音節は弱く短い |
| event | 2番目 | 最初の音節は弱く短い |
| McDonald's | 2番目 | 最初の「マク」は軽く短く言う |
| chocolate | 1番目 | 全体で2音節のように短く言われることも多い |
| vitamin | 1番目 | アメリカ英語では最初が「ヴァイ」に近い |
強勢の位置が違うと、一つひとつの音が正しくても、聞き手には別の単語のように聞こえることがあります。そのため、一つひとつの音と同じくらい、強く読む場所にも注意を向けることが大切です。
そもそも英語から来ていないカタカナ語もあります
カタカナ語の中には、英語以外の言語から入ったものもあります。たとえばエネルギーやテーマはドイツ語から入った言葉なので、英語の energy や theme とは発音がかなり違います。
- energy:最初の音節を強く読み、g は「ジ」に近い音です。カタカナで書くなら「エナジー」に近くなります。
- theme:th の音で始まり、全体で1音節です。「テーマ」と言うと通じにくい単語の一つです。
こうした単語は、カタカナ語を少し直すより、英語の単語として新しく覚えるほうが早い場合があります。
通じる発音に近づける練習の手順
- 辞書の音声を聞き、その単語の音節数を確かめます。手をたたきながら数えると、straw は1回、banana は3回です。
- 強勢のある音節だけを大きく長く言い、ほかの音節は小さく短く言います。大げさなくらいで構いません。
- 単語を短い文に入れて言います。たとえば Where is the hotel? や I like chocolate. のような文です。
- 自分の声を録音し、辞書の音声と聞き比べます。違いが見つかったら、音節数と強勢のどちらがずれているかを考えます。
1日に3〜5語ずつ、身の回りのカタカナ語から選んで練習すると、続けやすくなります。カタカナで覚えた知識は無駄にはなりません。意味がすでにわかっている分、音だけに集中できるからです。
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