th と r・l の発音:舌の位置とミニマルペアで練習する方法
2026年10月16日 · 読了目安 6分
まず聞き分けから始めます
th と、r・l の区別は、どちらも日本語にない区別です。日本語を話すときには、th は「サ行」や「ザ行」、r と l はどちらも「ラ行」で代用されやすくなります。
自分の発音を直すには、正しい音と自分の音の違いに気づける必要があります。そこでこの記事では、1音だけが違う単語の組(ミニマルペア)を使い、聞く・まねる・文で言う、の順に練習します。単語の音声は、手元の辞書やオンライン辞書の再生ボタンで確認してください。
th の口の形
th には、声を出さない音と、声を出す音の2種類があります。
- 声を出さない th:think, thank, three, mouth など
- 声を出す th:they, then, breathe など
声を出す th は、the, this, that のように、毎日何度も使う短い語にたくさん含まれています。一語ずつは小さな音ですが、文全体の聞こえ方に関わるので、早いうちに慣れておくと役に立ちます。
口の形はどちらも同じです。
- 舌先を、上の前歯の先か裏側に軽く当てます。歯の間から舌先が少し見える程度でかまいません。
- 舌と歯のすき間から、息を細く長く流します。
- 声を出さない th は息だけ、声を出す th は同時にのどを震わせます。
強くかむ必要はありません。「ス」や「ズ」のように舌先が歯ぐきに近づくと、別の音に聞こえます。th は息が続く限り伸ばせる音なので、まず2秒ほど伸ばしてから、続く母音につなげる練習をします。
th のミニマルペア
| th の単語 | 比べる単語 | 違い |
|---|---|---|
| think | sink | th と s |
| thank | sank | th と s |
| thin | sin | th と s |
| mouth | mouse | th と s |
| three | tree | th と t |
| they | day | th と d |
| then | den | th と d |
| breathe | breeze | th と z |
右の列の単語は、th を日本語の音で代用したときに、相手の耳に届きやすい単語です。たとえば think をカタカナの「シンク」のように言うと、sink(流し台)に近く聞こえます。thank も「サンク」と言えば sank(沈んだ)に近くなります。会話では文脈から意味が通じることも多いのですが、単語だけを言う場面では取り違えが起こりえます。
l と r の口の形
日本語のラ行は、舌先で上の歯ぐきのあたりを軽く一度はじく音です。英語の l と r は、どちらもこれとは違う動きをします。
- l:舌先を上の前歯の裏の歯ぐきにしっかりつけたまま、声を出します。声は舌の両側から出ていきます。舌先をつけたまま「ル」を伸ばすようなイメージです。
- r(アメリカ英語):舌先はどこにもつけません。舌先を少し奥へ引くか、舌全体を後ろに引き寄せ、唇を少し丸めます。小さく「ウ」と言う口の形から始めると出しやすくなります。
違いの要点は、l は舌先がつく、r は舌先がつかない、という一点です。鏡を見ながら、舌先の位置を確かめてください。
l と r のミニマルペア
| l の単語 | r の単語 |
|---|---|
| light | right |
| lead | read |
| glass | grass |
| fly | fry |
| lock | rock |
| long | wrong |
| play | pray |
| collect | correct |
lead は「導く」という意味の動詞、read は現在形の「読む」として読みます。glass や play のように子音が続く組は、間に「ウ」を入れないように注意します。
1日5分のドリル
- 聞き比べ(1分):表から1組を選び、2つの単語の音声を交互に何度か聞きます。
- ゆっくり発音(2分):th なら息を2秒伸ばしてから think、l なら舌先をつけて伸ばしてから light、r なら「ウ」の口の形から right、と区切って言います。慣れたら普通の速さにします。
- 文で言う(1分):単語の組を文の中で言います。
- Thank you very much.
- I think so.
- Turn right at the light.
- Something's wrong.
- 録音して聞く(1分):自分の声を録音し、辞書の音声と比べます。違いがわかりにくい日は、無理に直そうとせず、聞き比べだけで終えてもかまいません。
1日に扱うのは1〜2組で十分です。同じ組を数日続け、楽に言えるようになったら次の組に進みます。
週に一度は、自分の発音を確かめるテストをしてみてください。ミニマルペアの表から5組を選び、それぞれどちらか一方の単語を紙に書いて、その順番で録音します。紙は裏返してしまっておき、数日たってから録音だけを聞いて、どちらの単語に聞こえるかを書き出します。最後に紙と照らし合わせ、一致しなかった組を次に練習する組にします。自分の耳で判断しにくいときは、聞き比べの練習を増やします。
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