What do you が「ワダヤ」に聞こえる理由:音のつながりと聞き取り
2026年10月13日 · 読了目安 6分
知っている単語なのに聞き取れない理由
英文を読めばすぐわかるのに、音声だと聞き取れないことがあります。多くの場合、単語を知らないのではなく、単語が一つずつ区切られずに発音されていることが原因です。
話し言葉の英語では、単語どうしが次のように変化します。
- 前の単語の終わりの子音が、次の単語の母音とつながる
- 文の中で重要でない短い語が、弱く短くなる
- よく使う組み合わせが、縮まって一つの音のかたまりになる
どれも話し手が「崩して」いるわけではなく、ふつうの速さで話すと自然に起こる変化です。パターンを知っておくと、聞こえた音から元の単語を思い浮かべやすくなります。
パターン1:子音と母音がつながる
単語の終わりが子音で、次の単語が母音で始まると、2つはつながって発音されます。表の聞こえ方は、アメリカ英語の場合のイメージです。
| 文 | 聞こえ方のイメージ |
|---|---|
| Check it out. | 「チェキラウ(ト)」 |
| Pick it up. | 「ピキラッ(プ)」 |
| Turn it off. | 「ターニロフ」 |
| Come on in. | 「カモニン」 |
文字で見ると3語でも、耳には1語のように届きます。聞き取れなかったときは、「単語の切れ目が別の場所にあるのでは」と考えると、元の文にたどり着きやすくなります。カタカナはあくまでイメージで、実際の音は辞書の例文音声などで確かめてください。
パターン2:短い語が弱くなる
and, to, of, can, you のような短い語は、文の中では弱く短く発音されるのがふつうです。たとえば I can do it. の can は、強く「キャン」とは言わず、軽い「クン」に近い音になります。逆に can を強く言うと、「できる」ことを強調する言い方になります。
一方、否定の can't は弱くならず、はっきり強く読まれるのがふつうです。can't の最後の t は聞こえにくいことが多いので、can と can't は t の有無よりも、その語が強く読まれているかどうかで聞き分けるのが手がかりになります。
I want to go. の to も、はっきり「トゥー」とは言わず、弱い「タ」に近くなります。弱くなった語は聞き取りにくい分、文の意味の中心は強く読まれる語の側にあります。聞き取りでは、まず強く聞こえる語をつかむことを優先します。
of と and も弱くなりやすい語です。Would you like a cup of tea? の cup of は「カッパ(ヴ)」のように聞こえ、of がほとんど消えたように感じられます。bread and butter の and も、「ン」くらいまで弱まることがあります。
パターン3:決まった組み合わせが縮まる
よく使う組み合わせの中には、縮まった形が特に決まっているものがあります。表の「縮まった形」は、くだけた文章で発音どおりに書くときのつづりです。
| 元の形 | 縮まった形 | 例文 |
|---|---|---|
| want to | wanna | I want to go. |
| going to | gonna | I'm going to call him. |
| got to | gotta | I've got to go. |
| give me | gimme | Give me a minute. |
| let me | lemme | Let me see. |
| don't know | dunno | I don't know. |
| what do you | whaddaya | What do you want? |
What do you think? も同じように「ワダヤ」に近い音で始まります。Did you eat? の did you は、d と y がつながって「ディジュ」に近く聞こえます。
これらのつづりは、友人どうしのメッセージなどくだけた場面のものです。仕事のメールや試験の答えでは、元の形で書きます。また、自分から縮めて話す必要はありません。まずは聞いてわかることを目標にします。
アメリカ英語の t の変化
アメリカ英語では、母音にはさまれた t が、日本語のラ行やダ行に近い音になることがよくあります。water が「ワラ」や「ワダ」のように、Get up. が「ゲラッ(プ)」のように聞こえるのはこのためです。a lot of も、まとめて「アララヴ」に近く聞こえることがあります。イギリス英語ではこの変化はあまり起こらないため、両方の音声に触れておくと戸惑いが減ります。
聞き取りの練習手順
- 10〜20秒ほどの短い音声と、そのスクリプトを用意します。
- スクリプトを見ずに2回聞き、聞こえたとおりに書き取ります。
- スクリプトと比べ、聞き取れなかった箇所に印をつけます。
- 印の箇所が、つながり・弱くなる語・縮まる形のどれに当たるかを考えます。
- スクリプトを見ながら音声に合わせて声に出し、同じつながり方で言ってみます。
5番目の手順は、聞こえ方のパターンを自分の口でも確かめるためのものです。1日1本、短い音声で続けてみてください。
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