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英語で間違えるのが怖い人へ:毎日10分の話す練習ルーティン

2026年10月20日 · 読了目安 6分

会話を止めるのは「間違い」より「沈黙」です

英語を話す場面で怖いのは、文法を間違えることだと感じる人が多いと思います。けれども実際の会話で困るのは、言葉が出てこないまま黙ってしまう時間のほうです。冠詞や過去形を少し間違えても、相手は文脈から意味をくみ取れることがよくあります。一方、何も言わずに考え込んでいると、相手は聞き取れなかったのか、質問がわかりにくかったのか判断できません。

そこでこの記事では、「間違えないこと」ではなく「止まらないこと」を目標にした、1日10分の練習を紹介します。特別な道具は要りません。スマートフォンの録音機能があれば十分です。

先に覚えておきたい「止まらないための」フレーズ

黙ってしまう前に口に出せる短い表現を、いくつか用意しておきます。どれも日常会話でよく使われる言い方です。

場面フレーズ
少し考えたいときLet me think.
待ってもらいたいときJust a moment.
聞き取れなかったときI didn't catch that.
もう一度言ってほしいときCould you say that again?
ゆっくり話してほしいときCould you speak more slowly?
意味がわからなかったときWhat does that mean?
単語が思い出せないときWhat's the word?
英語での言い方を知りたいときHow do you say that in English?

最初から全部を覚える必要はありません。2つか3つを選び、声に出して10回ずつ言ってみてください。頭で知っている表現より、口が覚えている表現のほうが、緊張した場面でも取り出しやすいものです。

練習1(3分):自己紹介の3文を録音して聞き直す

  1. 自分について短い文を3つ書きます。たとえば次のような文です。
    • My name is Ken.
    • I live in Tokyo.
    • I work at a bank.
  2. 紙を見ながら、一度声に出して読みます。
  3. 次に紙を見ずに言い、スマートフォンで録音します。
  4. 録音を一度だけ聞き、気になった点を1つだけメモします。
  5. その1点を意識して、もう一度録音します。

ポイントは、聞き直すのを1回、直すのを1点に限ることです。全部を直そうとすると、話すこと自体がおっくうになりがちです。録音は誰かに聞かせるためのものではないので、うまくいかなかったものは消してかまいません。

練習2(4分):1分間、止まらずに話す

タイマーを1分にセットし、決めた話題について話し続けます。話題は「昨日したこと」のように、答えが自分の中にあるものが向いています。

  • Yesterday I went to the park.
  • I watched a movie.
  • It was fun.

ルールは「止まらない」ことだけです。単語が出てこなければ、Let me think. や What's the word? を実際に口に出してから、知っている簡単な言葉で言い換えます。言い換えも難しければ、その話はやめて次の文に移ってかまいません。1分が終わったら、言えなかった単語を1つだけ辞書で調べ、翌日の1分で使ってみます。これを2回繰り返すと、ちょうど4分ほどになります。

練習3(3分):聞き返す練習をする

聞き返すことに慣れていないと、実際の会話で聞き取れなかったときに、わかったふりをしてしまいがちです。英語のニュースなど、少し速いと感じる音声を30秒ほど流し、聞き取れなかったところで一時停止して、Could you say that again? や Could you speak more slowly? と声に出して言います。

相手がいなくても、言う動作そのものに慣れておくことが目的です。本番で聞き返せれば、会話はそこで終わらずに続きます。

続けるための小さなルール

  • 毎回の目標は、正しく言うことではなく、最後まで言い切ることにします。
  • 1回の練習で直すのは1点だけにします。
  • 同じ話題を何日続けてもかまいません。慣れた内容ほど、言い方の工夫に意識を向けられます。
  • できなかった日の翌日は、2日分をまとめてやろうとせず、いつもの10分に戻ります。

練習2の話題に迷う日のために、1週間分の例を挙げておきます。どれも自分の生活から答えを出せる話題です。

曜日話題
月週末にしたこと
火自分の仕事や毎日の役割
水最近食べておいしかったもの
木住んでいる町のよいところ
金週末の予定
土最近買ったもの
日今週いちばん印象に残ったこと

同じ表を翌週もそのまま使ってかまいません。2周目は、1周目に言えなかった単語を一つ加えて話すことを目標にします。

間違いが怖いという気持ちは、すぐには消えないかもしれません。怖さをなくそうとするより、怖くても口を動かせる場面を少しずつ増やしていくほうが現実的です。

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